こども歯科
赤ちゃんに乳歯が生え始めたら、歯医者さんデビューをしましょう。
乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすく、進行も速いです。ご自宅での歯磨きに加えて、歯医者さんで定期的に虫歯の予防と早期発見・早期治療をすることが重要です。
小さい頃から歯医者さんに慣れているお子様は、治療への抵抗が少なく、予防意識も高まります。
こどもの成長と歯
乳歯と永久歯
乳歯は20本、永久歯は32本です。
赤ちゃんの歯
生まれたときの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌が存在しません。成長とともに周りの大人の唾液を介して、虫歯の原因菌に感染してしまいます。
特に、乳歯が生え始める生後6カ月頃から気をつけましょう。
乳幼児の歯
乳歯は永久歯に比べて柔らかく、唾液による再石灰化の力も弱いため、乳幼児の虫歯は進行が速いです。
5~6歳の歯
5~6歳になると、骨の中では永久歯が生える準備ができています。
また、6歳頃になると、一番奥の乳歯のさらに奥に「臼歯」という永久歯が生えてきます。
小学生の歯
小学高学年までの間に、乳歯が永久歯に生え変わります。生えたばかりの永久歯は柔らかく、虫歯になりやすいです。
すぎうら式こども歯科
こども予防歯科
予防歯科で定期的に専門的なメンテナンスを受けると、小さなお子様であれば、虫歯がない環境をつくることができます。これは早ければ早いほど効果的です。生後6カ月頃、乳歯が生え始めたら歯医者さんを受診しましょう。
歯科検診
お子様に対しては、3カ月に1回の定期検診をお勧めしています。この頻度で歯の状態をチェックすれば、ごく初期の段階で虫歯を見つけることができ、大変な治療にならないで済みます。
5~6歳になったら、お口全体のレントゲンを撮りましょう。骨の中にある永久歯の数や位置を確認し、問題があれば正しい位置に生えるように治療することが重要です。
フッ素塗布
乳歯を虫歯から守るには、フッ素の塗布が有効です。歯の表面を硬くする効果や、歯の再石灰化を促進する効果があります。
1歳6カ月頃以降に、3カ月に1回のペースでフッ素塗布を続けることをお勧めしています。
シーラント
シーラントは、奥歯の溝をフッ素配合の樹脂で埋めて、歯垢がつかないようにする処置です。歯磨きのときにも汚れを落としやすくなります。
6歳頃に臼歯が生えたら、始めましょう。
口腔衛生指導
お子様の虫歯を予防するために、歯科衛生士が、歯磨きや仕上げ磨きのコツ、お勧めのデンタルグッズをお伝えします。
食生活指導
顎の成長は噛むことによって促進されます。また、よく噛んで食べると唾液の分泌が促進されて、虫歯になりにくいです。
管理栄養士が普段の食事内容を伺い、顎の発達や歯によい食べ物を指導しています。
こども治療歯科
「歯医者さんはこわい」というイメージを植え付けないためにも、なるべく削らない、神経を取らない、抜かない治療を心がけています。
また、いきなり治療するのでなく、お子様が歯科衛生士のブラッシングに慣れてから治療を始めます。
MI (Minimal Intervention)
痛みの少ない電動麻酔を使うなど、最小限の侵襲を目指しています。
電動麻酔
虫歯治療で用いる一般的な麻酔は、麻酔薬が冷たく、針が太く、人の手で行うために痛みが強いです。
当院では、人の体温に近い37℃の麻酔薬を使用し、細い針の電動麻酔を使用します。痛みを最小限にすることを考慮した麻酔です。
食生活指導
虫歯の多いお子様は、間食が多かったり、食事の糖質が高かったりすることがあります。
管理栄養士が普段の食事内容を伺い、歯によい食べ物を指導します。
言語聴覚士によるカウンセリング
吃音などの言語障害のあるお子様や、発達障害でコミュニケーションが苦手なお子様に対して、専門のカウンセリングをしています。
お子様が安心して治療を受けられる環境づくり
親子コーナー
親子で一緒に座って治療が受けられます。
アニメDVD
お子様が治療に退屈されないよう、アニメDVDを用意しています。
女性の歯科医師が3名在籍
女性医師による診察をご希望の際はお申し出ください。
お家での歯磨き・仕上げ磨き
歯磨きを苦手にしないためには、赤ちゃんのときから成長に合わせて徐々に慣れさせていくことがポイントです。生後6カ月頃に乳歯が生え始めたら歯磨きスタートです。
また、10歳くらいまでは、お父さん・お母さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。お口の中が奥まで見えるように、お子様を膝の上に仰向け寝かせて磨きます。