日本顎関節学会 専門医を取得しました
平成24年7月現在愛知県下で20名程度の有資格者顎関節学会専門医を取得しました
有資格者の大半は大学院等の教授、准教授です。開業医で取得しているのは、わずか数名です。大学院より顎関節症の研究をしてきました。現在も大学にて助教として研究しております。
歯学博士号の論文(学位)
「 実験的咬合異常が自然発症型糖尿病ラット(GKラット)の下顎頭におよぼす影響 」
以下の学会等で顎関節症について発表いたしました。
- 第18回日本顎関節学会総会(島根,2005年7月)
- Proceedings of 2005-Sino-japanease Conference on stomatology Shanghai 2005
- 第24回日本骨代謝学会学術集会(東京,2006年7月)
- The 1st international and the 19th annual meeting of for the temporomandibular joint (Nagoya,july 2006)
- AAP/JSP 2006 annual meeting (San Diego,September 2006)
顎関節症とは?
口を開けるとアゴが痛かったり、「ポキッ」と音がなったり、口が大きく開かない、といった症状は顎関節症かもしれません。 虫歯、歯周病とならぶ三大口腔疾患の一つと言われています。顎関節症は20~30代女性に多いといわれています。
顎関節症とは、顎の関節である「顎関節」に関する疾患で、「顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害または顎関節運動以上を主徴候とする慢性疾患の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靭帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれる」(1996年に日本顎関節学会)と定義づけされています。
顎関節症の原因
顎関節症の原因は非常に多様であり、多くの場合幾つかの原因で複合しています。
- 噛みあわせ
- 顎関節への過剰な負担
- 頬杖をつくなどの癖
- 精神的なもの(ストレスなど)
- 歯ぎしり、食いしばり
- 原因不明の顎関節の骨の吸収
顎関節症の分類
顎関節症は、次のⅠ~Ⅴ型の5つに分類されます。基本的には、下へ行くほど重症です。(Ⅴ型を除く)
- 顎関節症Ⅰ型:咀嚼筋障害
咀嚼筋障害を主徴候としたもの - 顎関節症Ⅱ型:関節包・靭帯障害
関節円盤後部組織・関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主徴候としたもの - 顎関節症Ⅲ型:関節円盤障害
関節円盤の異常を主徴候としたもの - 顎関節症Ⅳ型:変形性関節症
顎関節の退行性病変を主徴候としたもの - 顎関節症Ⅴ型
Ⅰ~Ⅳの顎関節症に該当しないもの
顎関節症の症状
- 口を開けたり閉じたりすると「ポキッ」と音が鳴る。(クリックと言います)
- 口を開けたりものを食べたりすると、アゴが痛む。
- 口が開きにくい、開かない。(ロックと言います)
顎関節症の治療法
顎関節症の原因は多様なため、治療法もその原因に対応したものを選択する必要があります。
- 運動療法
- 薬物療法
- スプリント療法(顎関節症用マウスピース)
- マニピュレーション法
噛み合わせが悪くなっていることが顎関節症の原因になってしまっていると歯科医師が判断した場合には、クラウン(被せ物)や部分入れ歯などの作り直しや矯正治療を提案される場合もあります。
顎関節症の可逆的保存治療法 運動療法
ドクターが行うもの
- 徒手的関節円板整位術
- トリガーポイント治療
- ストレッチ療法
ドクターの指導により患者さん自身が行うもの
- 筋訓練療法
- 開閉口運動療法
- 自己牽引療法
- マッサージ
- 左右協調性訓練
- 認知行動療法
- TCH是正