メニュー

訪問歯科診療

訪問歯科診療とは

ご高齢の方にとって、お口の中の健康は様々な病気を予防するだけでなく、口で食べたり飲んだり、人と会話したりする機能の維持につながります。
高齢化社会の現在、これまで30~40年と当院に通院いただいていた患者様が、病気や障害で通えなくなってきました。当院には、毎月1,200人の外来予防歯科の患者様がいらっしゃいます。通院が難しくなっても、同じように予防してほしいという声は多いです。
通院困難な患者様のために、当院では訪問歯科診療を行っています。患者様のご自宅や施設に月2~4回ほど往診専門チームがお伺いして、予防や治療をします。

訪問歯科診療の対象者

 

  • お一人での通院が困難な方
  • ご家族が通院介助する時間がとれない方
  • 介護サービスを受けている方
  • パーキンソン病等の疾患で療養中の方
  • 障害をお持ちの方(小児・成人・高齢者)
  • 認知症・統合失調症・脳梗塞・リウマチなどの病気の方
  • 介護施設(特別養護老人ホーム・老人ホーム・ケアハウス・認知症グループホームなど)に入所されている方
  • 障害者施設(障害者グループホームなど)や障害児施設に入所されている方
  • 児童養護施設に入所されている方
  • 歯科のない病院に入院されている方

※ご本人が対象に当てはまるかわからない場合は、お尋ねください。

訪問可能な地域

当院から半径16km以内であれば、どのエリアでも訪問可能です。

すぎうら式訪問歯科診療

訪問歯科診療でも外来と同様の治療や予防が可能です。定期的な訪問により、生涯にわたって患者様のお口の健康をサポートします。

訪問予防歯科

訪問予防歯科では、お口の健康を維持する検査や口腔内の清掃を行います。
お口からくる全身トラブルの予防を目的とし、特に「誤嚥性肺炎ゼロ」を目指しています。

誤嚥性肺炎について

高齢者の肺炎の多くは、お口の中の細菌が唾液や食べ物とともに肺に流れ込んで生じる「誤嚥性肺炎」です。昨日まで元気にしていた方が、誤嚥性肺炎にかかって亡くなってしまうこともあります。
口腔ケアをしっかり行い、お口の中が細菌の少ない清潔な状態であれば、誤嚥性肺炎にかかるリスクを減らすことができ、命を救うことにもつながります。

研究によると、清掃開始25カ月後に肺炎にならなかった方は89%です。(n=184)

歯科医師・歯科衛生士による専門的口腔清掃実施における肺炎発症率
[介護・看護者による毎日の口腔清掃、歯科医師・歯科衛生士による専門的清掃(月1~2回)]

また、口腔ケアを実施した人は、実施しなかった人に比べて肺炎の発生率が約40%減少しているというデータもあります。

日本歯科医師会 肺炎発症率の調査 (米山ら2002年)

歯科検診

ご自宅でも外来同様の検診が可能です。
患者様の健康状態や体力を診ながら、検診を進めます。

嚥下内視鏡検査

杉浦副院長は訪問歯科診療の認定医であり、患者様のご自宅での嚥下内視鏡検査が可能です。
検査では、歯科医師が患者様の鼻から内視鏡を入れて、管理栄養士が口に食べ物を入れ、モニターを見ながら言語聴覚士が判断します。
これにより飲み込みの機能の状態がわかり、患者様が食べて良いものがわかります。誤嚥性肺炎の予防のためにも、正しい食形態は重要です。

口腔ケア

口腔ケアのスペシャリストは歯科衛生士です。
当院の「訪問口腔ケアステーション さつき」には、15名の歯科衛生士が在籍しています。
急患でも迅速な対応が可能です。

口腔ケアの目的

お口からくる全身疾患の予防が目的です。

疾患例

  • 誤嚥性肺炎
  • インフルエンザ
  • ノロウイルス
  • 心筋梗塞
  • 認知症
  • アルツハイマー病
  • 脳梗塞
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 狭心症 など
口腔ケアのメリット

口腔ケアは様々な病気の予防だけでなく、患者様の精神面においてもメリットがあります。
患者様の心と身体を豊かにすることを目指しています。

ココロのメリット

  • 会話が楽しくなる
  • 食事が楽しくなる
  • 笑顔が増える
  • 自信が持てる

カラダのメリット

  • 口腔機能の回復
  • 口腔感染症の予防
  • 全身感染症の予防
  • 認知症の予防
口腔ケアの内容

  • 歯周ケア
  • 歯石除去
  • バイオフィルム除去
  • 食事・タバコによる着色除去
  • 効果的なブラッシング指導(歯ブラシ・フロス・糸ようじ・歯間ブラシ) など
すぎうら式オリジナルケア

誤嚥性肺炎の予防には、舌苔(舌の汚れ)を取り除くことが重要です。平成を象徴する長寿の双子姉妹は毎日舌を磨いていたそうです。
当院では、富山県内の10の介護施設で誤嚥性肺炎ゼロの実績を持つ、口腔ケア専門家チーム「TeethAi」推奨の“シリコン製舌ブラシ”を使用して、歯科衛生士が専門的な口腔ケアを行います。舌の奥の汚れまで取れるうえに、舌ブラシによる口腔内のつぼ押しが誤嚥性肺炎の予防につながります。

訪問治療歯科

ご自宅でも外来同様の治療は可能ですが、患者様の健康状態や体力を診ながら、治療を進めます。

治療

虫歯治療、抜歯、入れ歯の調整などを歯科医師が担当します。

食支援プログラム

患者様に食べる喜びをもう一度お届けするために、言語聴覚士がリハビリを行います。

リハビリの内容
  • 筋訓練
    お口の周りの筋肉を鍛えるリハビリです。
  • 摂食嚥下訓練
    自分で食べて飲み込む練習をします。

院内の多職種連携

一般的な歯科医院には言語聴覚士や管理栄養士がいないことが多いですが、当院の往診専門チームには、歯科医師・歯科衛生士・言語聴覚士・管理栄養士が所属しています。
これにより、1つのクリニックで、患者様の口腔内と嚥下のトータルケアが可能で、職種間の連携もスムーズです。質の高い診療を目指しています。

各職種の主な役割
歯科医師

  • 必要な治療を行い、噛める歯、噛める入れ歯を保ちます。
  • 口腔機能、嚥下機能の低下を早期発見します。
  • 必要な場合、ご自宅にて嚥下内視鏡検査が可能です。
歯科衛生士

  • 誤嚥性肺炎の原因の1つである舌の汚れを除去します。
  • 歯石、歯垢を除去します。
  • 口腔機能の低下予防・向上のために、マッサージを行います。
言語聴覚士
  • 嚥下機能評価やリハビリを行います。
  • 患者様にとって適切な食形態を評価します。
管理栄養士
  • 目標体重をもとに適正な栄養量を指導するなど、食事栄養全般をサポートします。

訪問歯科診療の流れ

  1. 訪問
    車いすやベッドの上など、いつものくつろげる場所で診療を行います。
  2. 健康チェック
    治療開始前に健康チェックを行います。
    必要に応じて心拍数や血圧も測定します。
  3. 検査・治療・ケア
    口腔ケアや治療だけでなく、入れ歯の製作・調整やレントゲンなどの検査も可能です。
    その際、現在の口腔状況をチャート式で目に見える形で説明します。
  4. 報告
    患者様のお口の状態やその日の治療内容を、ご本人やご家族、施設の方へ報告します。

訪問歯科診療介入の流れ

  1. お申し込み
    訪問歯科受付時間:月・火・水・金曜日 9:00~17:00
    TEL:052-461-7564までお電話ください。
    ※ご家族やケアマネジャーなど、代理の方でも大丈夫です。
  2. 訪問歯科検診の実施
    実際に訪問する専門スタッフによる検診を行います。
  3. 検診結果のご案内
    後日、検診の結果をお伝えします。
  4. 治療・ケアの計画
    検診結果をもとに、ケアマネジャーと協力して治療計画を作成します。
  5. 訪問歯科診療の開始
    往診専門チームによる診療を開始します。
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

診療時間 AM9:00~PM1:00/PM2:30~PM7:00
※土曜日の午後はPM2:00~PM5:00まで。休診日:木曜日・日曜日・祝日