高齢者こそ歯科検診が必要!健康長寿のカギは「歯」にあり
皆さんはどのくらいの頻度で歯医者に行っているでしょうか。
むし歯がないからといって、しばらく歯科検診を受けていない方も多いかもしれません。また、若い頃からずっとむし歯がなかったから、歳をとっても歯医者に行かなくても大丈夫と考えている高齢者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実は、高齢者こそ定期的な歯科検診が必要なんです!
歯周病が引き起こす全身の病気
歯周病は、単なる口の病気ではありません。近年の研究で、全身のさまざまな病気と関係していることが分かっています。
歯周病菌が血流にのって全身を巡ることで、動脈硬化が進行し、脳や心臓の病気を引き起こすリスクが高まるのです。また、糖尿病の悪化にも関係し、口の健康が全身の健康に大きな影響を与えることが明らかになっています。
さらに、高齢者が注意すべきなのが誤嚥性肺炎です。唾液や食べ物を飲み込む力が弱くなると、口の中の細菌が気管に入り込み、肺炎を引き起こしてしまうことがあります。特に歯周病があると、口の中の細菌が増えて誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
このように、歯の健康を守ることは、全身の健康を守ることにつながるのです。
歯を守るためにできること
では、歯の健康を維持するために何をすればよいのでしょうか?
1. 定期的な歯科検診(最低3ヶ月に1回)
高齢になると、気づかないうちにむし歯や歯周病が進行していることがあります。定期的に歯科検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。むし歯や歯周病の自覚症状がなくても、3ヶ月に1回は歯科検診を受けましょう。
2. 適切な口腔ケア
毎日の歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯と歯の間の汚れをしっかり落とすことができます。また、入れ歯を使っている方は、毎日清掃し、清潔に保つことが大切です。
3. 訪問歯科診療を活用
通院が難しい場合は、訪問歯科診療を利用するのもおすすめです。歯科医師や歯科衛生士がチームとなって自宅や施設を訪問し、口腔ケアや治療を行います。
まとめ
高齢になっても元気に過ごすためには、歯の健康が欠かせません。「痛くなってから歯医者に行く」のではなく、「健康なうちから定期的に通う」ことが大切です。
口の健康を守ることが、健康長寿への第一歩!ぜひ、3ヶ月に1回の歯科検診を習慣にしてみませんか?